どーも!marusukeです!
パッケージ管理コマンドyum
について説明します!
yum コマンドでできること
yum [オプション] [コマンド]
yum
(Yellowdog Updater, Modified) コマンドは、Red Hat系の Linux ディストリビューションで使用されるパッケージ管理ツールです
RPM パッケージの管理に使用され、パッケージのインストール、アップデート、検索、削除などの操作を簡単に行うことができます。yum はパッケージ同士の依存関係の解決を自動で行い、必要なパッケージを自動で取得し、インストールします
yumの設定ファイル:/etc/yum.conf
/etc/yum.conf
は、yumの設定ファイルです
このファイルを通じて、yum の動作をカスタマイズし、リポジトリの設定、オプションのデフォルト値、ネットワーク設定、プラグイン管理などを行うことができます
この設定ファイルは yum の動作に大きく影響を与えるため、システム管理者は慎重に編集する必要があります
/etc/yum.conf のサンプル
[main]
cachedir=/var/cache/yum/$basearch/$releasever
keepcache=0
debuglevel=2
logfile=/var/log/yum.log
gpgcheck=1
plugins=1
- cachedir: yum がダウンロードしたパッケージやデータベースを保存するディレクトリのパス
- keepcache: yum が操作を完了した後もキャッシュを保持するかどうかを指定する。
0
は削除、1
は保持されます - debuglevel: ログファイルに出力するデバッグ情報の詳細度を設定
- logfile: yum の操作ログを保存するファイルのパス
- gpgcheck: パッケージのインストール前に GPG 署名の検証を行うかどうかを指定。通常は
1
で有効化されます - plugins: yum プラグインの使用を有効または無効にする
リポジトリ設定ファイルの格納場所:/etc/yum.repos.d
/etc/yum.repos.d
ディレクトリは、Red Hat系の Linux ディストリビューションで使用される yum パッケージマネージャーのリポジトリの設定ファイルを格納する場所です
このディレクトリ内の各ファイルは、異なるソフトウェアリポジトリの設定を含んでおり、yum がパッケージを検索、インストール、アップデートする際のソースとして利用されます
リポジトリ設定ファイルの構成
通常、リポジトリ設定ファイルは .repo
拡張子を持ち、INI形式で記述されています。主なセクションとオプションは以下の通りです:
- [repositoryid]: リポジトリの一意の識別子。
- name: リポジトリの説明的な名前。
- baseurl: パッケージの RPM ファイルが存在する URL。ここがパッケージの実際の場所です。
- enabled: リポジトリがデフォルトで有効か無効かを指定します (
1
は有効、0
は無効)。 - gpgcheck: パッケージのインストール時に GPG 署名の検証を行うかどうか(
1
は検証する、0
は検証しない)。 - gpgkey: GPG 署名の公開鍵ファイルへのパス。
/etc/yum.repos.d 内のファイル例
[base]
name=CentOS-$releasever - Base
baseurl=http://mirror.centos.org/centos/$releasever/os/$basearch/
enabled=1
gpgcheck=1
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-centos7
[epel]
name=Extra Packages for Enterprise Linux 7 - $basearch
baseurl=https://download.fedoraproject.org/pub/epel/7/$basearch
enabled=1
gpgcheck=1
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-EPEL-7
この設定例では、CentOS の基本リポジトリと EPEL (Extra Packages for Enterprise Linux) リポジトリが有効になっており、それぞれのリポジトリからソフトウェアを安全にインストールできるように GPG 検証が有効になっています
yum コマンドの使用例
nginxをインストールした例です
yum install nginx
Loaded plugins: fastestmirror
Loading mirror speeds from cached hostfile
* base: mirror.san.fastserv.com
* epel: mirror.sjc02.svwh.net
* extras: mirror.san.fastserv.com
* updates: mirror.san.fastserv.com
Resolving Dependencies
--> Running transaction check
---> Package nginx.x86_64 1:1.18.0-1.el8 will be installed
--> Finished Dependency Resolution
Dependencies Resolved
================================================================================
Package Arch Version Repository Size
================================================================================
Installing:
nginx x86_64 1:1.18.0-1.el8 epel 1.0 M
Transaction Summary
================================================================================
Install 1 Package
Total download size: 1.0 M
Installed size: 3.5 M
Downloading packages:
nginx-1.18.0-1.el8.x86_64.rpm | 1.0 MB 00:00
Running transaction check
Running transaction test
Transaction test succeeded
Running transaction
Installing : nginx-1.18.0-1.el8.x86_64 ################################# [100%]
Verifying : nginx-1.18.0-1.el8.x86_64 ################################# [100%]
Installed:
nginx.x86_64 1:1.18.0-1.el8
Complete!
この例では、nginx
パッケージをインストールしています。yum は依存関係を解決し、必要なリポジトリからパッケージをダウンロードしてインストールを完了します
yum コマンドのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
install | 指定したパッケージをインストールする |
update | インストールされているパッケージを新しいバージョンにアップデートする |
remove | 指定したパッケージを削除する |
search | パッケージを検索する |
list | パッケージの一覧を表示する |
clean | キャッシュをクリーンアップする |
info | 指定したパッケージの詳細情報を表示する |
以上です!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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