【Linux】プロセスの実行優先度(nice値)を指定する:nice

Linux

どーも!marusukeです!

プロセスの実行優先度(nice値)を指定するためのコマンドniceについてです!


niceコマンドでできること

nice [オプション] コマンド [引数...]

niceコマンドは、プロセスを起動する際に「実行優先度(nice値)」を指定するためのコマンドです。これにより、CPUの使用順位を調整できます。値が大きいほどそのプロセスの優先度は低くなり、他のプロセスにCPUを譲るようになります

補足:nice値とは?

nice値とは、Linuxにおけるプロセスの優先度を示す値で、-20(最も高い優先度)から19(最も低い優先度)までの範囲で設定されます。通常のプロセスは0で実行されます

niceコマンドの使用例

nice -n 10 tar -czf backup.tar.gz /home/user

この例では、tarコマンドによるバックアップ処理を「nice値10」で実行しています。これにより、バックアップ処理の優先度を下げて、他のタスクにCPUリソースを譲るようにしています

niceコマンドのオプション

オプション説明
-nnice値を指定(例:-n 10)。値を省略するとデフォルト(10)になります
--helpヘルプを表示
--versionバージョン情報を表示

日常的にサーバー運用やバッチ処理などを行う際、niceを使って負荷のバランスを取ることで、システム全体のパフォーマンス低下を防げます。なお、優先度を上げる(nice値を負にする)にはroot権限が必要です

以上です!

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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