どーも！marusukeです！
ハードウェア時刻（RTC: Real Time Clock） の表示や設定を行うコマンドhwclockについてです！
hwclock コマンドでできること
hwclock [オプション]hwclock コマンドは、ハードウェア時刻（RTC: Real Time Clock） の表示や設定を行うためのコマンドです
ハードウェア時刻とは、マザーボードの内蔵時計（BIOS/UEFIの時計） のことで、システムの電源を切っても保持されます
hwclock コマンドの使用例
ハードウェア時刻（RTC）の確認
hwclock --show
# または
hwclock -r出力例
2025-02-06 12:34:56.123456+0900→ RTC の現在時刻を表示
システム時刻をハードウェア時刻に合わせる
sudo hwclock --systohc→ システム時刻の値をハードウェア時刻（RTC）にコピー
手動で date コマンドなどで設定したシステム時刻を、RTC に反映させる際に使用
ハードウェア時刻をシステム時刻に合わせる
sudo hwclock --hctosys→ ハードウェア時刻（RTC）の値をシステム時刻にコピー
OS 起動時にも自動的に実行される
ハードウェア時刻を手動で設定
sudo hwclock --set --date="2025-02-06 12:34:56"
→ RTC を 2025-02-06 12:34:56 に設定
ハードウェア時刻の UTC / ローカルタイム設定を確認
timedatectl | grep "RTC in local TZ"
出力例
RTC in local TZ: no→ no の場合は RTC が UTC で管理されている（Linux の推奨設定）
ハードウェア時刻を UTC で管理（Linux 推奨設定）
sudo timedatectl set-local-rtc 0→ RTC を UTC で管理する（Linux では通常この設定が推奨される）
ハードウェア時刻をローカルタイムで管理（Windows 互換）
sudo timedatectl set-local-rtc 1→ Windows とのデュアルブート環境で推奨（ただし、NTP との併用は非推奨）
hwclock コマンドのオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
-r または --show | ハードウェア時刻を表示 |
--systohc | システム時刻をハードウェア時刻にコピー |
--hctosys | ハードウェア時刻をシステム時刻にコピー |
--set --date="YYYY-MM-DD HH:MM:SS" | ハードウェア時刻を手動で設定 |
--utc | RTC を UTC で管理（デフォルト） |
--localtime | RTC をローカルタイムで管理（Windows 互換） |
まとめ
- RTC（ハードウェア時刻） は BIOS/UEFI に保存される時刻（電源オフでも保持）
- システム時刻 は OS 起動中に使用する時刻（起動時に RTC から読み込む）
- RTC を UTC で管理するのが Linux の推奨設定
- Windows とのデュアルブートでは RTC をローカルタイムにするのが一般的
うまく hwclock を活用し、時刻のズレを防ぎましょう
以上です！
ここまで読んでいただきありがとうございました！
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