どーも!marusukeです!
システムのホスト名を永続的に設定したり、現在のホスト名を確認したりするコマンドhostnamectl
についてです!
hostnamectlコマンドでできること
hostnamectl [オプション] [サブコマンド]
hostnamectl
コマンドは、システムのホスト名を管理するためのコマンドです
Red Hat Enterprise Linux 8やRocky Linux 8などのsystemdを採用しているディストリビューションで飲み使用することができます
このコマンドを使用することで、ホスト名を簡単に表示、設定、変更することができ、永続的なホスト名の設定も行えます
hostnamectlコマンドの主な用途は以下です
- 現在のホスト名を表示する
- ホスト名を永続的に変更する
- システム情報を確認する
systemdの有無の確認方法
以下のコマンドsystemctl --version
でsystemdの有無がわかります
$ systemctl --version
# 出力例
systemd 239
+PAM +AUDIT +SELINUX +IMA +APPARMOR +SMACK +SYSVINIT +UTMP +LIBCRYPTSETUP +GCRYPT +GNUTLS +ACL +XZ +LZ4 +SECCOMP +BLKID +ELFUTILS +KMOD +IDN2 +IDN
上記の出力例では、systemd 239
という記載があるため、このシステムがsystemd
を使用していることがわかります
hostnamectlコマンドの使用例
現在のホスト名などの詳細情報を表示する場合
hostnamectl
出力例:
Static hostname: my-server
Icon name: computer-vm
Chassis: vm
Machine ID: 0123456789abcdef0123456789abcdef
Boot ID: abcdef0123456789abcdef0123456789
Operating System: Rocky Linux 8.5 (Green Obsidian)
Kernel: Linux 4.18.0-348.el8.x86_64
Architecture: x86-64
- Static hostname: 現在のホスト名(静的ホスト名)
- Operating System: 使用しているLinuxディストリビューション
- Kernel: カーネルのバージョン
2. ホスト名を変更
静的ホスト名(Static hostname)の変更
静的ホスト名は、デフォルトのホスト名です
sudo hostnamectl set-hostname new-hostname
確認する場合は
hostnamectl
変更したホスト名がStatic hostname
に反映されます
完全修飾ドメイン名(FQDN)を設定する
ホスト名をFQDN(例: server.example.com
)に変更する場合も同様です
sudo hostnamectl set-hostname server.example.com
一時的なホスト名の変更
オプションで--transient
を指定すると、一時的にホスト名を変更できます(再起動後に元に戻ります)
sudo hostnamectl set-hostname temporary-hostname --transient
3. その他のホスト名の変更
Pretty hostname(ユーザーが見やすい表示名)
「見やすい名前(Pretty hostname)」を設定します。例えば、デスクトップ環境の表示用に使われます。
sudo hostnamectl set-hostname "My Cool Server" --pretty
アイコン名(Icon name)の変更
アイコン名をデバイスの種類に応じて設定できます(例: computer-vm
、laptop
、desktop
)。
sudo hostnamectl set-chassis vm
hostnamectlコマンドのオプション
サブコマンド/オプション | 説明 |
---|---|
status | 現在のホスト名やシステム情報を表示します(デフォルト動作)。 |
set-hostname <ホスト名> | ホスト名を設定します(sudo が必要)。 |
set-hostname <ホスト名> --pretty | 見やすいホスト名(Pretty hostname)を設定します。 |
set-hostname <ホスト名> --static | 静的ホスト名(Static hostname)を設定します(デフォルト動作)。 |
set-hostname <ホスト名> --transient | 一時的なホスト名を設定します(再起動後にリセット)。 |
set-chassis <種類> | デバイスの種類(例: vm , laptop , desktop )を設定します。 |
--help | コマンドの使い方を表示します。 |
注意事項
- ホスト名変更後の動作確認
ホスト名を変更した場合、/etc/hostname
ファイルが自動的に更新されます。変更が正しく反映されているかを確認するには以下を実行してください:cat /etc/hostname
- DNSやネットワーク設定の確認
ホスト名を変更した際、DNS設定や他のネットワーク関連設定も必要に応じて更新してください(例:/etc/hosts
の更新)
以上です!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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