どーも!marusukeです!
コマンドに別名をつけるコマンドaliasについて説明します!
aliasコマンドでできること
alias <名前>='<コマンド>'
aliasコマンドは、コマンドの別名を作成するために使用されます
オプションがついた長くて複雑なコマンドなどを、短い名前に置き換えて簡単に実行できるようにします
設定ファイル(~/.bashrcや~/.bash_profileなど)に記述することで、エイリアスを永続化することができます
aliasコマンドを実行するだけでは、そのシェルセッションのみでしか保持されません
aliasコマンドの使用例
1. エイリアスの定義
aliasコマンドを使って、コマンドに別名を付けることができます
alias ll='ls -l'
これにより、llと入力すると、ls -lコマンドが実行されます
2. 現在定義されているエイリアスを表示
aliasを引数なしで実行すると、現在定義されているすべてのエイリアスが表示されます
alias
3. 特定のエイリアスの内容を確認
特定のエイリアスがどのコマンドを指しているか確認することもできます
alias ll
4. エイリアスの削除(unalias)
エイリアスを削除するには、unaliasコマンドを使用します
unalias ll
5. 複雑なコマンドのエイリアス化
長いコマンドや特定のオプションを毎回手入力する代わりに、エイリアスとして定義することで効率化できます
alias update='sudo apt update && sudo apt upgrade'
これで、updateと入力するだけでシステムの更新コマンドsudo apt update && sudo apt upgradeが実行されます
永続的にエイリアスを定義する方法
aliasコマンドで定義したエイリアスは、シェルセッションが終了すると消えてしまいます。エイリアスを永続化するには、~/.bashrcや~/.bash_profileなどのシェルの設定ファイルにエイリアスを追加します。
永続的にエイリアスを定義する例(Bashの場合)
1. viコマンドで~/.bashrcファイルを開き、~/.bashrcファイルを編集します
vi ~/.bashrc
2. viエディタに入ったら、iキーを押して挿入モードに切り替えます。次に、エイリアスを追加します
alias ll='ls -l'
alias update='sudo apt update && sudo apt upgrade'
3. 編集内容を保存してviを終了します
- 挿入モードを終了するには、
Escキーを押します - 次に、
:wqと入力し、Enterキーを押してファイルを保存して終了します
:wq
4. 変更を反映させるために、以下のコマンドを実行して~/.bashrcを再読み込みします
source ~/.bashrc
(sourceコマンドは、設定ファイルである~/.bashrc内の情報を現在のシェルに反映させます。シェル起動時に~/.bashrcなどの設定ファイルは自動で読み込まれるので、一度設定したら2回目のsourceコマンドの実行は不要です)
aliasの注意点
- エイリアスは基本的に、コマンドの簡略化や定型化に使用されます。ただし、既存のコマンド名にエイリアスを定義すると、そのコマンドが上書きされてしまうため、注意が必要です
- 具体例:
alias ls='ls -l'を設定した後にlsコマンドを実行すると、エイリアスのls -lが実行されてしまう
- 具体例:
- エイリアスを使用する際には、エイリアス名とコマンドの名前が競合しないようにしましょう
まとめ
aliasコマンドは、よく使うコマンドや複雑なコマンドを簡単に呼び出すための非常に便利な機能です。エイリアスを効果的に使用することで、コマンド入力の手間を省き、作業を効率化することができます
エイリアスを永続化するには、シェルの設定ファイルにエイリアスを記述することが必要です
以上です!
ここまで読んでいただきありがとうございました!


コメント