【Linux】GPTディスクのパーティション作成・変更:gdisk

Linux

どーも!marusukeです!

GPTディスクのパーティション作成や変更などを行うコマンドgdiskについて説明します!

gdiskコマンドでできること

gdisk [オプション] デバイス

gdiskコマンドは、GPT(GUID Partition Table)ディスクのパーティショニングを行うためのコマンドラインユーティリティです

gdiskは、MBR(Master Boot Record)ディスクの操作を行うfdiskコマンドの機能を拡張し、GPTディスクに対応させたものです

主な機能

  1. パーティションの表示:
    ディスク上の既存のパーティションを表示します
  2. 新しいパーティションの作成:
    ディスク上に新しいパーティションを作成します
  3. パーティションの削除:
    既存のパーティションを削除します
  4. パーティションの変更:
    パーティションのサイズやタイプを変更します
  5. MBRからGPTへの変換:
    MBRディスクをGPTディスクに変換します

gdiskコマンドの使用例

1. ディスクのパーティションテーブルを表示

sudo gdisk -l /dev/sda

出力例

GPT fdisk (gdisk) version 1.0.5

Partition table scan:
  MBR: protective
  BSD: not present
  APM: not present
  GPT: present

Found valid GPT with protective MBR; using GPT.

Disk /dev/sda: 209715200 sectors, 100.0 GiB
Logical sector size: 512 bytes
Disk identifier (GUID): ABCD1234-EFGH-5678-IJKL-9876543210MN
Partition table holds up to 128 entries
First usable sector is 34, last usable sector is 209715166
Partitions will be aligned on 2048-sector boundaries
Total free space is 2047 sectors (1023.5 KiB)

Number  Start (sector)    End (sector)  Size       Code  Name
   1            2048         1026047   500.0 MiB   EF00  EFI System
   2         1026048       209715199   99.5 GiB    8300  Linux filesystem

gdiskの対話モード

gdiskコマンドは対話モードで動作し、以下のコマンドを使用して操作を行います。

コマンド説明
bバックアップ: 現在のパーティションテーブルをファイルに保存します。
cパーティション名を変更します。
dパーティションを削除します。
iパーティションの情報を表示します。
lファイルシステムのタイプコードをリストします。
n新しいパーティションを作成します。
p現在のパーティションテーブルを表示します。
q変更を保存せずに終了します。
rリカバリと変換のオプションメニューを表示します。
tパーティションのタイプコードを変更します。
vパーティションテーブルの検証を行います。
w変更を保存して終了します。
x専門家向けのオプションメニューを表示します。

例: 新しいパーティションの作成(対話モード)

  1. gdiskを開始
   sudo gdisk /dev/sda
  1. nを押して新しいパーティションを作成
   Command (? for help): n
  1. パーティション番号を指定(通常はデフォルトを使用)
   Partition number (1-128, default 3): 3
  1. 最初のセクターを指定(通常はデフォルトを使用)
   First sector (34-209715166, default = 209715200): 209715200
  1. 最後のセクターを指定(サイズを指定してもよい)
   Last sector, +sectors or +size{K,M,G,T,P} (209715200-209715199, default = 209715199): +10G
  1. パーティションタイプを指定
   Enter the partition type (EF00 for EFI System, 8300 for Linux filesystem): 8300
  1. wを押して変更を保存して終了
   Command (? for help): w

注意点

  • バックアップの重要性: パーティションテーブルの操作は慎重に行う必要があります。誤った操作はデータ損失につながる可能性があるため、重要なデータは事前にバックアップを取ることを推奨します
  • 再フォーマットとマウント: 新しいパーティションを作成した後、ファイルシステムを作成し、適切な場所にマウントする必要があります

まとめ

gdiskコマンドは、GPTディスクのパーティショニングを行うためのコマンドです。対話モードを使用して、新しいパーティションの作成や既存のパーティションの削除、変更を行うことができます

以上です!

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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