【Linux】ディスクのパーティション操作を行うコマンド:parted

Linux

どーも!marusukeです!

ディスクのパーティション操作を行うコマンドpartedについて説明します!

partedコマンドでできること

parted [オプション] [デバイス]

partedコマンドは、ディスクパーティショニングを行うためのコマンドです

GPT(GUID Partition Table)およびMBR(Master Boot Record)ディスクの管理に使用されます。partedは対話モードと非対話モードの両方で動作し、ディスクの作成、削除、リサイズなどの操作を行うことができます

主な機能

  1. パーティションの表示:
    ディスク上の既存のパーティションを表示します
  2. 新しいパーティションの作成:
    ディスク上に新しいパーティションを作成します
  3. パーティションの削除:
    既存のパーティションを削除します
  4. パーティションのリサイズ:
    既存のパーティションのサイズを変更します
  5. ファイルシステムの作成:
    パーティションにファイルシステムを作成します

対話モードの使用例

以下のようにデフォルトでコマンドを実行すると対話モードになります

sudo parted /dev/sda

例: 新しいGPTディスクの初期化とパーティション作成

  1. partedを開始
   sudo parted /dev/sda
  1. 新しいGPTディスクラベルを作成
   (parted) mklabel gpt
  1. 新しいパーティションを作成
   (parted) mkpart primary ext4 0% 50%
   (parted) mkpart primary ext4 50% 100%
  1. 作成されたパーティションを確認
   (parted) print
  1. 対話モードを終了
   (parted) quit

出力例

Model: ATA VBOX HARDDISK (scsi)
Disk /dev/sda: 100GB
Sector size (logical/physical): 512B/512B
Partition Table: gpt
Disk Flags: 

Number  Start   End     Size    File system  Name     Flags
 1      1049kB  50.0GB  50.0GB  ext4         primary
 2      50.0GB  100GB   50.0GB  ext4         primary

対話モードのサブコマンド一覧

partedの対話モードで使用する主なコマンドです

コマンド説明
help使用可能なコマンドの一覧を表示します。
printパーティションテーブルを表示します。
mklabel新しいディスクラベルを作成します(gpt、msdosなど)。
mkpart新しいパーティションを作成します。
rm既存のパーティションを削除します。
resizepart既存のパーティションをリサイズします。
quit対話モードを終了します。

非対話モードの使用例

非対話モードでは、コマンドと引数を一度に指定して実行できます。

例1: 非対話モードでパーティションを作成

sudo parted -s /dev/sda mklabel gpt
sudo parted -s /dev/sda mkpart primary ext4 0% 50%
sudo parted -s /dev/sda mkpart primary ext4 50% 100%

例2: ディスクのパーティションテーブルを表示

sudo parted -l

出力例

Model: ATA VBOX HARDDISK (scsi)
Disk /dev/sda: 100GB
Sector size (logical/physical): 512B/512B
Partition Table: gpt
Disk Flags: 

Number  Start   End     Size    File system  Name     Flags
 1      1049kB  50.0GB  50.0GB  ext4         primary
 2      50.0GB  100GB   50.0GB  ext4         primary

非対話モードのオプション一覧

オプション説明
-h, –helpヘルプメッセージを表示します。
-l, –listすべてのブロックデバイスのパーティションを表示します。
-s, –scriptスクリプトモードで実行します。対話なしでコマンドを実行します。
-a, –alignパーティションを指定されたアライメントで作成します。

注意点

  • バックアップの重要性: パーティションテーブルの操作は慎重に行う必要があります。誤った操作はデータ損失につながる可能性があるため、重要なデータは事前にバックアップを取ることをおすすめします
  • 再フォーマットとマウント: 新しいパーティションを作成した後、ファイルシステムを作成し、適切な場所にマウントする必要があります

まとめ

partedコマンドは、ディスクパーティション操作コマンドです。対話モードと非対話モードの両方で新しいパーティションの作成や既存のパーティションの削除、変更を行うことができます

以上です!

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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