どーも!marusukeです!
ファイルシステムを指定したマウントポイントにマウントするコマンドmount
について説明します!
mountコマンドでできること
mount [オプション] <デバイス> <マウントポイント>
mount
コマンドは、ファイルシステムを指定したマウントポイントにマウントするために使用されます。マウント後はファイルシステムの内容にアクセスできるようになります。
オプションなどをつけずmount
コマンドのみで実行すると、システムに現在マウントされているすべてのファイルシステムの一覧を表示することもできます
mountコマンドの使用例
1. デバイスをマウントする
デバイス/dev/sda1
をマウントポイント/mnt
にマウントします。
sudo mount /dev/sda1 /mnt
2. すべてのマウントされたファイルシステムを表示
現在マウントされているすべてのファイルシステムの一覧を表示します
mount
表示例
/dev/sda1 on / type ext4 (rw,relatime,errors=remount-ro)
/dev/sda2 on /home type ext4 (rw,relatime)
/dev/sdb1 on /mnt/data type xfs (rw,relatime,attr2,inode64,noquota)
tmpfs on /run type tmpfs (rw,nosuid,nodev,mode=755)
/dev/sdc1 on /mnt/backup type btrfs (rw,relatime,space_cache,subvolid=5,subvol=/)
tmpfs on /run/user/1000 type tmpfs (rw,nosuid,nodev,relatime,size=163840k,mode=700,uid=1000,gid=1000)
出力例の詳細
- /dev/sda1 on / type ext4 (rw,relatime,errors=remount-ro)の行
- /dev/sda1: デバイス名
- /: マウントポイント(ルートファイルシステム)
- type ext4: ファイルシステムの種類
- (rw,relatime,errors=remount-ro): マウントオプション(読み書き可能、アクセス時間の更新、エラー発生時に再マウントを試みる)
- /dev/sda2 on /home type ext4 (rw,relatime)の行
- /dev/sda2: デバイス名
- /home: マウントポイント
- type ext4: ファイルシステムの種類
- (rw,relatime): マウントオプション(読み書き可能、アクセス時間の更新)
- /dev/sdb1 on /mnt/data type xfs (rw,relatime,attr2,inode64,noquota)の行
- /dev/sdb1: デバイス名
- /mnt/data: マウントポイント
- type xfs: ファイルシステムの種類
- (rw,relatime,attr2,inode64,noquota): マウントオプション(読み書き可能、アクセス時間の更新、attr2とinode64を使用、クォータ無効)
- tmpfs on /run type tmpfs (rw,nosuid,nodev,mode=755)の行
- tmpfs: 仮想メモリファイルシステム
- /run: マウントポイント
- type tmpfs: ファイルシステムの種類
- (rw,nosuid,nodev,mode=755): マウントオプション(読み書き可能、SUIDビット無効、デバイスファイル無効、アクセス権755)
- /dev/sdc1 on /mnt/backup type btrfs (rw,relatime,space_cache,subvolid=5,subvol=/)の行
- /dev/sdc1: デバイス名
- /mnt/backup: マウントポイント
- type btrfs: ファイルシステムの種類
- (rw,relatime,space_cache,subvolid=5,subvol=/): マウントオプション(読み書き可能、アクセス時間の更新、スペースキャッシュ有効、サブボリュームID5、ルートサブボリューム)
- tmpfs on /run/user/1000 type tmpfs (rw,nosuid,nodev,relatime,size=163840k,mode=700,uid=1000,gid=1000)の行
- tmpfs: 仮想メモリファイルシステム
- /run/user/1000: マウントポイント
- type tmpfs: ファイルシステムの種類
- (rw,nosuid,nodev,relatime,size=163840k,mode=700,uid=1000,gid=1000): マウントオプション(読み書き可能、SUIDビット無効、デバイスファイル無効、アクセス時間の更新、サイズ163840KB、アクセス権700、UID1000、GID1000)
3. 特定のファイルシステムタイプを指定してマウント
ファイルシステムタイプext4
を指定してデバイスをマウントします
sudo mount -t ext4 /dev/sda1 /mnt
主なオプション
mount
コマンドには、さまざまなマウントオプションがあります。
オプション | 説明 |
---|---|
-t | ファイルシステムのタイプを指定します |
-o | マウントオプションを指定します 例:読み取り専用 -o ro 、読み書き可能-o rw 、既存のマウントポイントを新しい場所に再マウント-o bind など |
-r | 読み取り専用でマウントします |
-w | 読み書き可能でマウントします |
-a | /etc/fstab に定義されている通りにファイルシステムをマウントします |
-v | 詳細な情報を表示します |
例: 読み取り専用でマウント
デバイスを読み取り専用でマウントします
sudo mount -o ro /dev/sda1 /mnt
例: fstabに基づいてすべてのファイルシステムをマウント
/etc/fstab
ファイルに定義されている通りにファイルシステムをマウントします
sudo mount -a
/etc/fstabファイルの設定
/etc/fstab
ファイルを編集することで、システム起動時に自動的にファイルシステムをマウントするように設定できます
お時間がありましたら以下の記事をご覧ください
まとめ
mount
コマンドは、ファイルシステムをマウントポイントにマウントするためのコマンドです。オプションを使用して、お好みのマウント方法を選択できます
以上です!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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