【Linux】マウント設定を定義するfstabファイルとは?

Linux

どーも!marusukeです!

マウント設定を定義するfstabファイルについて説明します!

/etc/fstabとは

/etc/fstabは、Linuxシステムでファイルシステムのマウント設定を定義する重要な設定ファイルです。このファイルにより、システムが起動する際にどのファイルシステムを自動的にマウントするかを指定します

/etc/fstabのフォーマット

/etc/fstabファイルはテキストファイルで、各行に1つのファイルシステムの情報を記述します。各行は以下の6つのフィールドから構成されます

<ファイルシステム> <マウントポイント> <タイプ> <オプション> <ダンプ> <パス>

各フィールドの説明

  1. ファイルシステム: デバイス名、UUID、ラベル、またはネットワークファイルシステムの指定
  2. マウントポイント: ファイルシステムをマウントするディレクトリ
  3. タイプ: ファイルシステムの種類(例:ext4、xfs、vfat、nfsなど)
  4. オプション: マウントオプションのリスト(例:defaults、ro、rw、noatimeなど)
  5. ダンプ: dumpコマンドによるバックアップの有無(0 = 無効、1 = 有効)
  6. パス: fsckコマンドによるファイルシステムチェックの順序(0 = チェックなし、1 = 最初にチェック、2 = その他のファイルシステム)

例: /etc/fstabの内容

以下は典型的な/etc/fstabファイルの例です

# <file system> <mount point> <type>  <options>          <dump> <pass>
UUID=1234abcd-56ef-78gh-90ij-1234567890kl /            ext4    defaults          1      1
UUID=5678efgh-12ij-34kl-56mn-7890123456op /home        ext4    defaults          1      2
UUID=90ijklmn-78op-56qr-34st-1234567890uv swap         swap    defaults          0      0
/dev/cdrom       /media/cdrom  iso9660  noauto,ro       0      0

/etc/fstabファイル記載例の内容説明

  • UUID=1234abcd-56ef-78gh-90ij-1234567890kl / ext4 defaults 1 1の行
    • UUID: ファイルシステムのUUID
    • /: ルートファイルシステムのマウントポイント
    • ext4: ファイルシステムの種類。
    • defaults: デフォルトのマウントオプション
    • 1: dumpによるバックアップを有効
    • 1: fsckによる最初のチェック対象
  • UUID=5678efgh-12ij-34kl-56mn-7890123456op /home ext4 defaults 1 2の行
    • /home: ホームディレクトリのマウントポイント
    • 2: fsckによる2番目のチェック対象
    • UUID=90ijklmn-78op-56qr-34st-1234567890uv swap swap defaults 0 0
    • swap: スワップ領域
    • 0: dumpなし、fsckチェックなし
  • /dev/cdrom /media/cdrom iso9660 noauto,ro 0 0の行
    • /dev/cdrom: CD-ROMデバイス
    • /media/cdrom: マウントポイント
    • iso9660: ファイルシステムの種類
    • noauto,ro: 自動マウントしない、読み取り専用
    • 0: dumpなし、fsckチェックなし

fstabのマウントオプション

/etc/fstabファイルには、多くのマウントオプョンを指定できます。一般的なオプションを以下に示します

オプション説明
defaultsデフォルト設定(rw, suid, dev, exec, auto, nouser, async)
ro読み取り専用でマウント
rw読み書き可能でマウント
noauto自動マウントしない
user一般ユーザーがマウント可能
nouser一般ユーザーがマウントできない
exec実行可能ファイルを許可
noexec実行可能ファイルを禁止
suidSUIDビットを許可
nosuidSUIDビットを無効化
async非同期I/Oを許可
sync同期I/Oを使用

fstabファイルでマウントする場合

/etc/fstabファイルを編集する際は、慎重に行う必要があります。システム起動時に自動的にfstabファイルが読み込まれてマウントが行われるため、不正な設定があるとシステムの起動に失敗する可能性があります。編集後は、設定が正しいことを確認するために、以下のコマンドを使用して新しい設定をテストします

sudo mount -a

このコマンドで、/etc/fstabファイルに定義されているすべてのファイルシステムをマウントします。エラーが発生した場合は、設定を再確認して修正してください

まとめ

/etc/fstabファイルは、システム起動時にファイルシステムを自動的にマウントするための設定を定義する重要なファイルです

以上です!

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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